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確率論や統計学において、モーメント(もーめんと、)または積率(せきりつ)とは、確率変数のべき乗に対する期待値で与えられる特性値。 ==定義と性質== を確率変数、''α'' を定数としたときに、''α'' に関するn次モーメント(n-th order moment)は次で定義される。 : ここで、<…>は期待値を取る操作を表す。 離散確率分布については, : ここで, は確率変数''X''の実現値であり, は, がをとる確率である。 連続確率分布については, : ここで, は, 確率変数''X''の確率密度関数である。 特に''α'' =0の場合に、モーメントはと記される。 : 期待値''μ''は, 1次のモーメントに等しい。分散''σ''2は、2次のモーメント''m''1、''m''2で表すことができる。すなわち, : ''m''1に関するn次モーメントを''μ''nで表し、n次の中心モーメント(n-th order center moment)、またはn次の中心化モーメントという。 : ここで、2次の中心モーメント''μ''2は分散と一致する。 一般の確率分布において、モーメントは必ずしも有限値として存在するとは限らない。実際、コーシー分布 : において、モーメントは全て無限大に発散する 〔 コーシー分布の特性関数 : は、0において解析的ではなく、このことからもモーメントが存在しないことがわかる。 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「モーメント (確率論)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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